サウダージ@豊島

8月7日(土)と8日(日)はサウダージの日。
サウダージ・ブックスの淺野卓夫さんが藤島八十郎の家に来て本のワークショップをしてくれる。
ワークショップの詳細はこちら

2年前に北海道で初めて会った。平等の人、オープンな人だった。それは今も変わらない。
本に対しては僕よりも広範なフィールドを歩き、前に進んでいる字義通りの先人。でも、本当にすばらしいのは、そうした彼の読書の成果を後輩たちに気前よく手渡していく態度。生き方、主義、習性、性質。どういってもいいけれど、嫉妬する必要もないくらい僕とは桁の違う人。
ともかく、うれしい。
ブラジルに3年ほど滞在したことがある淺野さんの人生は、その前と後ではまったくあり方が変わっている(と僕は思う)。過去というもう絶対に戻れない時制への淡くて深い思い。

淺野さんは本に拘泥した学者肌の人ではないし、ブック・ディレクターとかいう肩書きを作ってテキトーな仕事をしている人とも全然違う。それは僕にとって、藤浩志がいわゆるアーティストとは違う存在なのと同じことかもしれない。読書量と質の違いはいかんともしがたいけれど、ともかく淺野さんも僕も本から「世界」を学んだことは確かだ。

本というメディアは世界についての記述を常に行ってきた。現実世界について探求して語りつつ、一方でありえたかもしれない世界を提示し続けてきた。表現の方法は違うけれど、美術もまたそれらの役割を果たしてきた。世界の豊かさを教えてくれた。

6月からはじっくり本を読む時間がとれなかった。でも、本はただ待っているからいいのだ。ページを開けばどんな時制の、どんな場所にでも連結する。
山を登るように、冒険するように、ただ歩くように本を読みたい。そして、島。

香川県や岡山県周辺にいて島と本に関心がある人は、ぜひ8月7日(土)または8日(日)の13時45分に「藤島八十郎の家」(瀬戸内国際芸術祭、豊島23番)に来てください。
豊島は本当に豊かな島です。本をつくり、島を歩き、本を読む。豊かな時間をすごしましょう。
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