カテゴリ:藤島八十郎が誕生するまで( 3 )

この人たちの話を聞いてほしい。そんなふうに思ってしまう人に、豊島で生活するようになってから何人も出会った。

明日から瀬戸内国際芸術祭が始まります。ものすごく名の知れたアーティストがたくさん参加している。そういうアーティストの作品を、ツアーで見てまわるのも、それはそれでいい。
どんな行為だって、体験すれば何かが見つかる。だからあなたが日帰りのアート観光客だとしても、それはそれでいい。
でも、それでは豊島の魅力はほとんどわからない。土地の豊かさ。島の人の魅力。

島のことを少しでも知ってほしい(もちろん僕だってほとんど何も知らないわけだけれど)。
この島の人がどんなふうに暮らしてきたのか?今何を考えているのか?
だから、僕は島の人と話す。島の小学生が知っていることを僕は知らない。幼稚園児のように無知な僕には、学ぶべきことがいくらでもある。

島の人がつぶやく言葉には、宝石のような輝きがある。
目の前の些細な現象から記憶の中にあるエピソードを引っ張り出し、思いつくまま話す。しまいには、まったく異なる話題で話が終わる。手品のように鮮やかに転換する話題と顔の表情。最高に気前のいい贈りものを受け取った僕は、いったい何ができるのだろう、と思い、途方にくれてしまう。

考えてみてほしい。この島がどんな場所なのか。どんな人が、どんな風に暮らしているのか。島の人の人生を想像してほしい。

f0238058_8284648.jpg

※写真撮影:ちゃび@こえび
[PR]
「だれと」ものごとを一緒に行うか。

「だれと」体験するのかで、モノゴトの価値は変わる。
「だれと」行動するのかで、見える世界が変わる。

あらゆる現場においてもそうであるように、
そのような活動を行うにおいても「だれと」行うか・・・

そこがキーとなる。

地域のために役に立とうと懸命にがんばる藤島八十郎という人格をつくる

地域活動の新しい実験ではないかと考えてみた。

誰かが一人でつくる人格ではなく、いろいろな人との関わりの中で新しい人格をつくるという実験。

ということで、とりあえず、藤島八十郎さんのブログサイトを作ってみました。(藤浩志)
[PR]
f0238058_1837309.jpg
きっかけは瀬戸内国際芸術祭

個人的に両親が奄美大島出身ということもあり、島での活動にはなんらかの深い関係をつくりたいと思っている。

特に、以前訪れたことのある豊島はとても興味深く、かかわりたいと思っていた。

しかし、このような大掛かりなアートプロジェクトが島に与える影響を考えると、手放しで参加を喜べるほど経験地がないわけではない。

問題は島でこのような活動がどのような影響を与え、どのような連鎖を生み出すのかをしっかり見極め、その現場としっかり対話し・・・大切な連鎖を拡げるためのコアとなる・・・そんな可能性を作り出すことができるかどうか・・・だと思っている。


f0238058_1838188.jpg
このようなアートプロジェクトが
プランを募集する」ところからはじまることへの大きな違和感をいだきながら・・・しかし、プランを提出しないとなにもはじまらないということなので・・・日常行っている活動をどのように編集し、出品作品にするかという視点の延長に「藤島八十郎」という架空の人格を設定し、藤島八十郎が島でいろいろな活動を展開できる状況をつくるという地域実験の方向性が見えてきた。


f0238058_1838416.jpg
藤島八十郎は架空の人物であり存在していないので、いろいろな人の関わりで創られる人物でありたい。
[PR]